毎年5月31日は世界禁煙デーです。
喫煙と密接して取り上げられる病の1つにChronic Obstructive Pulmonary Diseaseがあります。
略して「COPD」。
最大の原因は喫煙ですが、粉じん、大気汚染や乳幼児期の呼吸器感染、遺伝なども原因としてあげられ、受動喫煙も発症の原因となります。たばこの煙や化学物質などの有害物質の吸引によって、気管支の組織が炎症を起こし、たんが溜まることで空気が通りにくくなります。
また、肺胞が破壊されて酸素をうまくとりこめなくなってしまいます。 せきや呼吸困難などの症状は気管支喘息と似ていますが、進行性であるという点で異なります。
日本では約530万人を超える患者数がいると言われており、年々死亡者数が増えています。あまり知られていない病気であることから、適切な治療を受けているのは22万人ほどとなっています。
次のような症状がある方は、COPDの可能性があります。
・少しの動作で息切れしやすい
・一日に何度もせきが出る
・黄色や粘り気のあるたんが出る
・呼吸をする時にゼイゼイ・ヒューヒューと変な音がする
COPDは徐々に進行する疾患であり、時間の経過とともに症状が悪化する傾向があります。
肺機能の低下や肺感染症のリスクが増加し、日常生活に大きな制約を与えることがあります。加えて、COPDは他の健康問題とも関連しています。
例えば、肺感染症、心血管疾患、骨粗鬆症、うつ病などが合併する可能性があります。早期診断、禁煙、治療計画の遵守などが重要です。医師と協力して、症状の管理や生活の質の向上に向けた対策を取ることが大切です。
上述の症状がある人は、医療機関の受診をおすすめします。
特に喫煙歴が10年以上ある方や40代以上の人はリスクが高いので早めに受診しましょう。診断には「スパイロメーター」という機器を用い、思い切り呼吸をしたときの呼吸効率を測定します。
また、CTなどの画像診断も、肺の状態を知るのに役立ちます。
トムソンジャパニーズファミリークリニックでは「スパイロメーター」等の機器を用いて検査を行うことが可能です。
また、日本製で成功率が高く、無理なくいつも通り吸いながら自然に禁煙が成功すると評判の製品の販売等も行なっております。
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